看護師 過去8年間の平均年収の推移
看護師になるには看護系の学校や養成所で学んだ後、厚生労働大臣が行う国家試験に合格して免許を取得すればなれます。
看護系の学校や養成所では専門分野についての教育が積極的に行われるため、資格試験の合格率は高い(例年90%を超える)傾向にあります。
なお、近年では医療機関で働きながら学ぶ定時制の看護学校や、保健師・助産師の受験資格も得られる4年制の看護大学もあり、看護師になる道は多様化しています。
平成27年の看護師の平均月収は33万円、そこから推定される平均年収は478万円、推定時給は1,981円でした。
看護師の過去の年収推移を見ますと、400万円台後半あたりを安定的に推移しています。
看護師は女性色が強い職業です。実際に、看護師のうち約90%以上が女性になります。
女性の平均的な年収は200万円台後半ですので、看護師の給料はかなり高い水準にあるといえます。
しかし、収入が高いのには理由があります。一番の理由は、仕事のきつさです。
一日中立ちっぱなしのルーティン・ワークに加え、夜勤・深夜勤による不規則な生活リズム、患者からの個別的な対応や精神的なフォロー、さらにはこうした勤務の合間に医療に対する新しい知識や技術の習得を要求されます。
やはり看護師は精神的、身体的にタフな人でなければ続かない職業でしょう。逆に言えば、「多少きつくてもがっつり稼ぎたい」という方には適した職業でしょう。
看護師の需要は今後も増えるでしょう。
最新の動向としては、高齢化の進展により、病院以外の介護施設などでの需要も高まっています。さらに、04年の労働者派遣法の改正やネットの普及が「派遣看護師」という働き方を増やしています。
しかし、一方で看護師不足への問題も懸念されます。看護師の少ない病院では、夜勤などわずかな看護師が多くの患者を診る構図となっており、従来よりも看護師一人当たりの負担が増えています。
さらに、近年では医療事故で訴訟といったケースが増えているため、わずかなミスも絶対に許されません。そうした意味での精神的負担も大きいものです。
今後、本格的な高齢化社会を迎えるにあたって、看護師含め医療従事者の労働条件の見直しが急務と言えます。
順位 | 資格名 | 平均年収 | 増減 |
1 | 医師 | 1,098万円 | |
2 | 弁護士 | 1,094万円 | |
3 | 公認会計士 | 717万円 | |
4 | 税理士 | 717万円 | |
5 | 不動産鑑定士 | 711万円 |
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