技術士 過去8年間の平均年収の推移
技術士とは、科学技術に関する高度で専門的な応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価、または、これらに関する相談、製品の品質や製造工程の効率化、プロジェクトの策定や管理などを行う専門家のことです。
技術士法に基づく技術士の資格を有し、文部科学大臣の登録を受けたものを言います。技術士は筆記試験で第1次と第2次に分かれており、機械、船舶・海洋、航空・宇宙など21の技術部門からなります。
あまり知られておりませんが、技術士は国家資格で技術系では最も権威のある資格とされています。資格試験も難関で、少し勉強して簡単に合格できるような資格ではありません。それゆえに、資格取得者はそれなりの権威と社会的な評価がなされます。
平成27年の技術士の平均月収は41万円、そこから推定される平均年収は596万円、推定時給は2,255円でした。
技術士の資格の最大の特徴としましては、業務独占資格ではないということです。医師や弁護士のようにある業務を独占できる資格の場合、有資格者による市場の囲い込みができるため、競争をある程度抑制することができます。
一方、技術士のように業務独占がない資格(一部を除くが、事実上は名称独占資格)の場合、有資格者による市場の囲い込みができないため、無資格者との競争原理が働きます。
したがって、技術士の資格を取得したからといって、年収や給料が大幅に増えるようなことはありません。企業によっては若干手当がつくところもあるようですが、あまり多くはないようです。
しかしながら、技術士は技術系では最も権威のある資格です。資格試験も難関で、業界や会社内では一定の社会的な評価を得られます。資格を取得することで箔がつきますし、今の仕事の知識を深めるためにも有効な資格ではあると言えます。
順位 | 資格名 | 平均年収 | 増減 |
1 | 医師 | 1,098万円 | ![]() |
2 | 弁護士 | 1,094万円 | ![]() |
3 | 公認会計士 | 717万円 | ![]() |
4 | 税理士 | 717万円 | ![]() |
5 | 不動産鑑定士 | 711万円 | ![]() |
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