保育士 過去8年間の平均年収の推移
保育士になるには、国が指定する学校等で所定の単位を取得する方法と都道府県単位で実施される保育士試験に合格して取得する2つの方法があります。
例年保育士試験の合格率は1割程度の狭き門ですので、多くの人が学校で単位を取得する道を選びます。
平成27年の保育士の給料は、平均月収で22万円、そこから推定される平均年収は323万円、推定時給は1,251円でした。
保育士の過去の年収推移を見ますと、300万円台前半あたりを安定的に推移しています。
近年、夫婦で共働きをする世帯が増えており、いわゆる「待機児童」が出るほど保育園の需要が高まっています 。
一方で、保育園の数は微増にとどまり、保育士に関しては深刻な人材不足が懸念されています。
保育士の実態としては様々な声が聞かれますが、問題として、賃金の安さと労働環境が挙げられます。
賃金というのは需要と供給によって決まります。
通常、需要が多く、供給が少ない状態が続けばその資格や職業の賃金は増加します。しかしながら保育士の給与はいっこうに上がりません。なぜでしょうか?
需要が多く、供給が少ない保育士の年収がなぜ上がらないのでしょうか?
理由は保育所の制度的な側面になります。
認可保育所の主な収入源は「公的な補助金」と「保護者からの保育料」になります。
このうち保護者からの保育料は公定価格で決まっているため、保育園側が勝手に上げることはできません。
公的な補助金とはいわゆる "税金" であり、保育士の収入を上げるには数千億円規模の補助金を投入する必要があるのです。
一方で、保育士の労働実態、求められる社会的なニーズから鑑みれば今の賃金水準は低いのではないかと思われます。
順位 | 資格名 | 平均年収 | 増減 |
1 | 医師 | 1,098万円 | |
2 | 弁護士 | 1,094万円 | |
3 | 公認会計士 | 717万円 | |
4 | 税理士 | 717万円 | |
5 | 不動産鑑定士 | 711万円 |
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