医師 過去8年間の平均年収の推移
平成27年の医師の平均月収は85万円、そこから推定される平均年収は1,098万円、推定時給は4,988円でした。
過去の医師の年収推移を見ますと、おおむね年収1,000万円~1,100万円台あたりを安定して推移しています。
医師の年収及び時給は、資格別 年収ランキングでも全資格中1位を記録しており、弁護士と並び、非常に高い水準を記録しています。
職業別の資格ランキングではパイロットに次ぐ2位の年収を記録しています。
一般的な企業勤めのサラリーマンの年収よりも高く、役職では部長クラスとほぼ同等の水準となっています。
医学部卒業後、国家試験にパスした研修医の平均年収は300~400万円程度と言われています。
かつての研修医は無給に近かったのですが、臨床研修の制度が大幅に変更されたことにより、この位の収入が得られるようになりました。
研修医時代の稼ぎの差はあまりありません。収入に差がでてくるのは、研修医を終えたあとの医師としての進路によります。
研修医後の医師の進路
選択1.大学病院の医局勤務
選択2.市中病院勤務
以下では研修医後の進路別のおおまかな収入をお伝えしていきます。
大学病院の医局に進んだ場合の医師の平均的な目安
20代後半~30代前半の医師:300~600万円くらい
講師 :700万円台
助教授:800万円台
教授:1,000万円前後
市中病院に進んだ場合の医師の平均的な目安
スタート時の医師:600~800万円くらい
5~10年後の医師:1,000万円台
部科長クラスの医師:1,500万円超
院長:2,000万円くらい
※あくまで目安です。勤務先の労働環境により異なります。
小規模の診療所やクリニックの開業医の場合、ピンキリですが軌道に乗れば平均で年商2,000~3,000万円位になります。しかし、この額が医者の収入としてそのまま懐に入るわけではありません。ゼロから開業するとなると膨大な資金が必要になります。
レントゲン1台、中古でも数百万円、新品なら1,000万円以上します。初期投資に1億円以上かかったという病院も珍しくありません。結局、医師として年商2,000~3,000万円稼いでも手元に残るのはその半分くらいといえます。また、開業後しばらくの間は借入金の返済に追われる日々となります。
しかし、近年では高齢化による福祉事業も盛んです。例えば、医療と福祉を融合させた様々なビジネスチャンスがあります。医師としての本業に加え、周辺知識の研鑽を図りながら事業を拡大することで、従来以上の収入も期待できるでしょう。
順位 | 資格名 | 平均年収 | 増減 |
1 | 医師 | 1,098万円 | |
2 | 弁護士 | 1,094万円 | |
3 | 公認会計士 | 717万円 | |
4 | 税理士 | 717万円 | |
5 | 不動産鑑定士 | 711万円 |
法律・会計・不動産・コンサル系
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技術系
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