記者 過去8年間の平均年収の推移
平成27年の記者の平均月収は53万円、そこから推定される平均年収は823万円、推定時給は3,086円でした。
過去の記者の年収推移を見ますと、年ごとにばらつきがみられますがおよそ700~800万円付近を推移しています。月収ベースではおよそ50万円付近を推移しています。
記者の給料は働く環境によって大きく異なります。
記者としての主な活躍の場は、放送局、新聞社、出版社、フリーと分けられます。各メディアとも大手と中小の差は大きく、その待遇も変わってきます。
最も稼げると言われているのが放送記者で中でもやはり大手の方が平均給与が高い傾向にあります。30代後半で年収1,300万円超え、大手新聞社・出版社でも30代前半で700~9000万くらいが相場と言われています。
ちなみに、大手新聞社の平均年収は朝日新聞社で1,236万円、日本経済新聞社で1,257万円、毎日新聞社で770万円(平成27年3月現在。数字は記者を含む全社員の平均値。各社有価証券報告書より)となっています。
中小のメディアでは大手の4~7割、350~600万円くらいが相場となり、近年では特に大手との収入差が目立ちます。
フリーライターの場合、さらに条件が悪く、原稿料1枚の相場が1,000~5,000円で、年収300~500万円当たりがボリュームゾーンとなります。
給料のみを比べると、大手放送局や新聞・出版社の方が待遇が良いと言えます。
企業内での昇進モデルとしては、大きく分けて「管理職コース」と「記者コース」の二つに分かれます。
管理職コースでは40歳過ぎでデスクとなり、50歳過ぎで部長に、その後編集局次長、編集局長、役員と昇進していきます。部長以上の役職は皆がなれるわけでなく、実力次第となります。
記者コースの場合は、記者として経験を積み、30後半から40歳代でデスク、50歳くらいで編集委員、論説委員と昇進します。こちらもデスク以上の役職は皆がなれるわけでなく、実績次第となります。
給料の目安としては、新人記者で600~700万円、部長クラスで1,500万円ほどとされています。
一見、記者の仕事は高収入で魅力的に見えますが、労働環境は過酷です。
新聞記者の場合、一日の流れは、朝9時に取材先に行き、その後何件もの取材に出向き、午後5時。午後7時の朝刊締切までに原稿を仕上げ、午後7時半に一旦夕食。ふたたび会社に戻り、記事見本が出るのは午後9時から午前2時。
帰宅は深夜を過ぎ、ふたたび翌朝9時の取材…こうした日々を繰り返します。
しかし、こうした過酷な日々を送りながらも、充実感のある記者は多いようです。
やはり、自分が書いた記事が新聞や雑誌に載り、形として残る。そして、それを多くの読者が読んでくれる。読者から記事の感想をいただく。そういった記者ならではのやりがいに魅力を感じるのでしょう。
今後、インターネットの普及で記者年収の減少が予想されます。しかし、こうした形の残る仕事というのは少なく、記者ならではのやりがいは健在でしょう。今後も、人気の高い職業であることは間違いありません。
順位 | 資格名 | 平均年収 | 増減 |
1 | パイロット | 1,530万円 | |
2 | 医師 | 1,098万円 | |
3 | 弁護士 | 1,094万円 | |
4 | 大学教授 | 1,086万円 | |
5 | 大学准教授 | 857万円 |
あ行
か行
看護師 | 記者 | キャビンアテンダント | ケアマネージャー | 警備員 | 研究者 | 高等学校教員 | 公認会計士
さ行
作業療法士 | 歯科医師 | 歯科衛生士 | 歯科技工士 | システムエンジニア | 自動車整備士 | 社会保険労務士 | 獣医師 | 塾講師 | 准看護師 | 診療放射線技師 | 税理士
た行
大学教授 | 大工 | タクシー運転手 | 調理師 | デザイナー | 電車運転士 | 電車車掌 | とび職 | 土木作業員
は行
パイロット | バス運転手 | パティシエ | 販売員 | 美容師 | 福祉施設介護員 | 普通トラック運転手 | 不動産鑑定士 | プログラマー | 弁護士 | 保育士 | ホームヘルパー
や行
ら行